日本拳法連盟 青葉拳友会
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脳による身体活動

以前、体のバランスには脳が大いに関係している事をこのコラムで紹介しましたが、昨今の教育は進学を目指す子供たちが多い為か学力一辺倒に片寄っており、脳のもう一方の働きである人間としての感性を磨く機会に恵まれず、バランスを欠いた人間が育っているように見受けられます。

身体脳は右脳左脳二つに分ける事が出来、それぞれに働きが違っています。
格闘技などのスポーツ全般にとっては、右脳が大変に重要な働きをしており、それは相手の顔の表情の認識や諸物体の奥行きの感覚、更には創造性・音楽性・直観力等のいわゆる感性を右脳が司っているからに他なりません。一方の左脳は、数学的な論理や発話・読書・筆記等から推理などの知性を司っており、右脳は身体の左半身を左脳は右半身をコントロールしているのが特長です。
江戸時代より、武家社会において文武両道に重むきが置かれたのは、戦国時代に武力でもって伸し上がって来た右脳型武士が平和な世の中において人の上に立つ者として、バランスの取れた人物を育てる事を目的とし、左利きを右利きに矯正してまで右脳左脳どちらも働く様に教育したのだと思われます。
この点からも、日本拳法の技術向上には右脳を鍛えるべきで、右脳を鍛えるには、より多く左手足で稽古をするのが近道ではないでしようか。

私達の脳は体の一部であり、体と同じ様に動かさなければ鈍り、鍛えれば鍛えるほど素晴らしい機能を発揮します。
情報収集の名人である脳が、その情報を蓄積するのに用いるのが情報の記憶化であり、記憶を蘇らせるのに最も効果的な方法が反復練習で、不思議な事に複雑な脳は簡単な基礎練習を最も好むのです。日本拳法や柔道・剣道などの格闘技はもちろんの事、スポーツ等においても基本の動きを反復練習する事は、体の基礎作りと共に鋭敏さを養う事につながります。それゆえ一流の選手等は基礎練習をする事を欠かさないばかりか数多く行い、確実に身に付けたその基礎があるからこそ他者に秀でた記録が打ち立てられる訳です。
ボクシングに於けるシャドーボクシングが正にこの事を表しており、相手の動きを仮想してのフットワークや攻撃・防御などの基本練習を普段は徹底して一人で行い、二人でのスパーリングは対戦相手が決まってから試合に合わせて行うにもかかわらず、本番では目を見張る素晴らしいテクニックが見られるのです。

更に、脳は想像力も大変に豊富で、一般に私達が何か行動する時には、脳が先に想像し、その後に肉体が行動を起こします。例えば階段を踏み外す場合、最後の一段がまだあるのにもかかわらず、頭の中で全部降りたと錯覚する事が原因で、これは脳が引き起こしたものなのです。又、脳は何か悪い事が起きるのではないか等のマイナス思考もし、受身の苦手な者は投げられる前に事前に痛いと想像し、恐怖心が先行する為にしっかりした受身が取れず、形が決まりません。
受身が上手になるには基本をしっかりと学ぶ事がまず大切で、ある程度出来るようになった時点で、二人での練習に移行し、痛くない配慮をするのが大切です。
受身を習う者が右前方へ飛び込み回転受身をする際は、お互いの右手同士で手首をつかみ、一方の者が受身を取る者の手首をしっかり握り、落ちる瞬間に若干相手の手首を上に引くことで、頭を床に打つ事なく体に対する衝撃も弱まり、繰り返しての受身の練習が可能になります。

一度きれいに飛べて受身が取れたなら、見ている指導者はその受身を褒めてやり自信を与える事です。受身を取った者は、次からは自分が美しく飛んで受身を取ったとイメージする事で自信につながり、受身が見事に出来る様になります。
これは受身に限った事だけではなく、良いイメージは良い動作につながると云いう事で、右脳の持つ創造性などの感性と数学的な論理や推理などの知性両方の働きと言えるのです。
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by dohi-column | 2008-02-12 14:15
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