日本拳法連盟 青葉拳友会
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リズムについて

 前回、前々回と、日本拳法の技術論において重要な要素である「間合い」と
「バランス」を取り上げましたので、今回はそれに加えて「リズム」について
私なりの見解を述べたいと思います。

 私たちは普段の生活の中で、それぞれに異なったリズムを持って生きています。
健康のために毎日歩いたり走ったりしている人は、雨の日など止めれば良いのに
と思うのですが、それでも歩いたり走ったりしているのは、その人なりの生活
リズムで健康を維持したいからでしょう。

 私の好きな小説家の司馬遼太郎が、生前講演会の中でリズムに関して参考に
なる事を話しています。司馬先生曰く、「私は作家で書く事が本業です、
いくら作家だからと言って、この講演会が終了して直ぐに原稿を書く作業を
しようと思っても、3時間位かからないと文章が出てきません。皆さんの中には
話す事と書く事は同じ言語中枢が働いているから可能と思われますが、実は人前で
話をしているときは、私のしゃべる頭の機能は、話しをする機能で満たされています。
その為に文章を書く機能が小さくなっていると思われます。逆に文章を一生懸命に
書いているときは、話す気になりません。」更に「文章を書く事がそんなに難しいかと
人に聞かれれば、こう答えます。『初めは難しかったが、今はちっとも難しくない。
文章にはリズムというものがあるようだ。』と。」又、「体の中には楽器のような
ものがあり、リズムがあり、文章はそれに乗って生まれるものらしい。三日も文章を
書かずに旅行ばかりして遊んでおりますと、四日目に帰ってきて原稿を書く場合、
脂汗が流れるほど四苦八苦します。ところが文章を毎日書いていますと、
そういうことはありません。つまり、自分でつくったリズムが体の中にあるからです。
そのリズムにさえうまく乗せれば、私の見た事、感じた事、書こうとしている事が
うまく文章になっていく。」

 このように、それぞれの専門分野に秀でている人たちは、普段の生活にも自分自身の
リズムを見出し、こだわりを持って生きているのです。日本拳法においても同じことが云え、
一流の強い選手は日々の練習と己の鍛錬を怠らず、普段から自らのリズムを身につける
努力をし、いざ試合となると相手を自らのリズムに乗せて勝利を収めています。

 当然、アメリカの大リーガーで活躍しているイチローや松井秀喜等の超一流の選手も、
日常の練習はもちろんの事、普段より節制等の自己管理をし、常にリズムを整えて生活を
しているから良い成績につながるのです。又、そのような管理が出来なくなると成績も
振るわず、長く続けば引退と云う、厳しい世界にプロは生きているのです。

 日本拳法で一流の選手を目指す諸君らは、普段の生活の中に己のリズムを確立してみては
いかがでしょうか。
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by dohi-column | 2007-06-30 00:00
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